病院に運ばれる人の食卓 3

医学的根拠とか、
エビデンスとか。

もちろんエビデンスは大事ですが、
それよりもまず、
直系親族の家族歴を把握することはとても大切です。
自分の親や、祖父母が
過去に罹ってきた病気をご存知ですか?
怪我とか、そういう一時的なものは良いとして、
通院しながら治療していた病気や、
入院のきっかけとなった病気については、
自分や自分の子孫のためにも、きちんと把握されておくことをお勧めします。

40代になって初めて、
父親も糖尿病だったと知った男性がいました。
そういえば父親が飲んでいた薬は、糖尿病の内服薬だったと後から知った時、
その男性の健診結果は、HbA1c7.8%、糖尿病の治療が必要な水準でした。
男性は、甘い炭酸飲料のペットボトルをよく飲んでいました。
去年の健診でも「要受診」と書いてあった記憶もあるけれど、
そこまで深刻には考えていなかったそうです。
もしもっと早く知っていたら、
その男性は、糖尿病というものを意識し、
そうならないように気を配りながら生活していたかもしれません。

特に糖尿病というのは、
遺伝性の素因が強く出る疾患なので、
親や祖父母世代に糖尿病の方がいる場合、
その子どもや孫も、糖尿病になりやすいということが分かっています。
だからまず、
一番身近な両親の、できれば祖父母も含めて、
過去にかかった病気を知るということは非常に大切なことです。
もしお子さんやお孫さんがいれば、
彼らにそのリスクと対策を早いうちから伝えておくことは、
親として大切なお仕事だと思います。

特に健診で引っかかった場合は、
たとえば、家族性の高コレステロール血症というものもありますし、
「要注意」「要精査」を良い機会と捉えて、
両親に話を聞いてみると良いと思います。
健診結果は、もらったその時が一番大事。
良いチャンスだと考えて、
自分のカラダの点検をしてみてくださいね。

